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Brick Level Backup

今日は行き先が近所のデータセンタであることもあって 9時半頃にのんびり出社してユーザ一人の為にメールボックスの復旧(Exchange 2000 なので、即ち IS全体の復旧を意味する)。まぁ、ユーザ側からしてみれば「バックアップ取ってるんだから戻してくれよ」という言い分も理解できるのだけれど、IS のバックアップを取ればそこからメールボックス単位でデータを抽出できるとか、ここらへんは使いやすくならないものかなぁ...もちろん、当初構築時にそういう考慮が何故漏れていたのかと言われれば返す言葉はないのだが、実際のところ、漏れていたというのも事実かどうかは不明であって、現実問題で私の与り知らない話なので愚痴以外に言い様が無いのですが。
今回についてはとりあえず以前作った手順や復旧用環境がそのまま残っていたし、データベースも 60GB 弱と小さかったのでリストアも 3時間ちょっとで済んだし助かったのだけど、これが 300GB とかになると、とてもじゃないけどやってられません...単純計算リストアだけで 16時間以上...?復旧用の環境にデータを持って行くだけでも 1時間半以上かかっているから、コピーだけで 8時間弱...丸々一日かかりますね。

一応バックアップには BackupExec を利用しているのでメールボックス単位でのバックアップも取得できる理屈なのだけれど、今更ながらに 8.6 の管理者用ドキュメントを引っ繰り返して調べてみたのでちょっとまとめておく。

  1. IS 全体のバックアップに比べてパフォーマンスは落ちる
  2. IS のバックアップに代替するものではない
  3. メディアサーバ上に MAPI クライアントをインストールする必要がある
  4. サービスアカウントがバックアップ対象のメールボックスに対してログオンできる必要がある

4 はなんとかするとしても、3 については今の構成ではちょっと無理。バックアップ管理専用のメディアサーバでも建てますか...? IS のバックアップに代替しないので IS をバックアップした上で併せてメールボックスも別に取るとなるとテープやディスクも倍に必要だし、時間的に毎日夜間で完了させることも難しくなってくる。こうなってくると、実際問題で現実的ではないですよね。尤も、出来ないのと比べれば出来る方が嬉しいし、重要な役職者だけでも...という話にはなるかも知れませんが。こうしてみると IS だけバックアップを取って個別のメールボックスについては原則対応しませんよ、って話がやはりベストかなぁと思っちゃいますね。
とりあえず Exchange 2003 では回復用ストレージ グループという機能があるようなので、今後はそれを利用してさくさくとリストアできるようになると良いのですが...実際に使ったことはないのでどこまで使える機能なのかわかりませんけど。2007 では何か便利になるのかなぁ...まだあまりここらへんの資料ってなさそうですしね...

You Had Me At EHLO... : Video: Becky Benfield on Exchange 2007 high availability and disaster recovery!

テック江戸での interview のようですが、Cluster Continuous Replication とかのキーワードはわかりますけど、Disaster Recovery の話になる前に訳がわからなくなりますね(苦笑)10分過ぎからデータベースの復旧の話をしているようですが。